長い期間、ダイエットをしているのになかなか痩せられない人に対して、そんなに続けても痩せないのなら無駄じゃないかと言う人もいるでしょう。また、本人も、こんなに長くやっているのに成果が出ないのなら、体質的にダイエットは無理なのではないかと思ってしまいますよね。
でも、ダイエットは継続しなければ成果は出ないもの。そして、ダイエットは、やめると再び太ってしまうものです。だから、ダイエットは、始めたらずっと続けるのが基本です。これは、続けられるダイエットこそが本物のダイエット法だとも言えます。
運動は継続できるものを選ぶ
ダイエットカフェ株式会社の以下のプレスリリースには、ダイエットに関して、なかなか興味深いことが書かれていました。
様々なダイエット商品を主要な12のカテゴリにグループ化し、どれが最も効果があったかを調べています。最も効果があったのが、ダイエットDVDで92.3%の人が痩せたと実感しています。2位がダイエット薬で87.5%、3位が痩身エステで62.9%、4位が酵素ドリンクで57.6%、5位がダイエット食品で53.6%となっています。
最も効果を感じている人が少なかったのが、青汁で、成果を実感した人は5.9%でした。ちなみにコーヒーでも痩せた人がおり、ランクは11位でしたが10%の人が効果を実感しています。
最も効果があったダイエットDVDは、映像を見ながらエクササイズするものでしょうね。同じ運動系でも、ダイエット器具で痩せたと実感した人は17.4%しかいません。この違いは何なのかを上のプレスリリースでは分析しています。
ダイエットDVDもダイエット器具も、痩せた人は、その理由として継続できたことを挙げています。反対に痩せなかった人は、その理由に継続できなかったことを挙げています。この結果を見ると、運動系のダイエットは継続することが成功のカギとなっていることがわかります。
ダイエットDVDの成功率が高いのは楽しく継続できる工夫がなされているからで、ダイエット器具にはそのような工夫がないから痩せなかったことがうかがえます。
食品系ダイエット商品は置き換えで成果が出る
酵素ドリンク、ダイエット食品、スムージー、コーヒー、青汁をグループ化した食品系ダイエット商品のカテゴリも興味深い結果となっています。
これらは、ダイエットDVDと比較すると痩せたと実感した人の割合が低いのですが、結果を出している人たちは、置き換えが功を奏したと感じているようです。普段食べている朝食をダイエット食品や酵素ドリンクに置き換えるといったことですね。
今までの食習慣を変えず、ダイエット食品などを試しても意味がないことは容易に想像できます。食品系ダイエット商品も、これまでの食事と置き換えた後、継続できるかどうかが成功のカギとなりそうです。
置き換えに関しては、糖質が多く含まれている食品から、糖質が少なくタンパク質や脂質が多く含まれている食品に置き換える糖質制限食にすることも大切です。カロリーが少なくなるからと言って、糖質含有量が少ない食品から糖質含有量が多い食品に置き換えても意味がありません。体に溜まった中性脂肪を減らすためには、糖質が多い食品を控え、糖質が少ない食品を食べることを意識しましょう。
おそらく、食品系ダイエット食品をこれまでの食品と置き換えて痩せられた人は、糖質摂取量が以前よりも減っていると思います。
機能性表示食品よりも認可なしのダイエットサプリの方が痩せる
このプレスリリースは、他にも興味深いことがたくさん載っているので、一度目を通してほしいですね。
痩せる効果を期待できそうな機能性表示食品の認定を受けたダイエットサプリと認定を受けていないダイエットサプリを比較したところ、前者では12.0%、後者では25.1%の人がダイエットの効果を実感できたそうです。
ダイエットサプリの効果は、機能性表示食品かどうかは関係がないようです。認定を受けていないダイエットサプリには、ダイエット効果が高いが副作用のある輸入品も含まれていることから、効果を実感できた人の割合が高くなっているようですが、それを差し引いても機能性表示食品の認定を受けているダイエットサプリの効果が高いとは言えないとの結論になっています。
また、ダイエット効果を実感できたことと商品の満足度との間には相関関係が見られますが、それほど相関しているわけではありません。ダイエット効果が高くても、副作用の強さやトラブルの多さがあり、必ずしも、ダイエット効果が高いから満足度も高くなるとは言えないようです。
こうやって見ていくと、ダイエット成功のカギは継続のしやすさと置き換えにあるようです。運動だとスロートレーニングは継続しやすいですし、食事だと糖質制限食は空腹感を感じず食べられる食品の量も多いので置き換えに適しています。
ダイエットをしようと思ったら、糖質制限とスロトレから始めましょう。